数物の小ぶりの汁次である。蔦、薄、葵、桐、橘、松、菊、松葉に松ぼっくりなどが銹絵と染付で下絵付けされ、絵替りの文様は四季折々の風情を楽しませてくれる。装飾的要素の強い絵付けや作行きから、工房で大量生産されたものと考えられ、蕎麦つゆの容器として使われたようである。 関連美術品 乾山銹絵染付掻落絵替汁次