少しくびれた胴からゆるやかに膨らんだ腰にかけてまろやかなラインを持ったやや小ぶりの茶碗である。白泥が刷毛塗りされた上に銹絵と呉須で松が描かれ、「静日雨凄 乾山省爾(花押)」と記されている。器面の染みがしっとりと雨に濡れた松を思わせ、何とも言えない味わい深さがある。 関連美術品 乾山銹絵染付松図茶碗