丘陵の斜面をくり抜くか細長い溝を掘って上部を被せるかしてスサ入り粘土で天井と側壁を塗り込めて作る地下ないし半地下式の窯で、地表の傾斜を利用して炎の引きを強くして高温を得る仕組みです。5世紀中頃に朝鮮から伝えられた須恵器窯に始まる古代・中世を代表するわが国最初の本格的な窯で、16世紀に大窯にとって替わられるまで続きました。

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