平安時代中期の能書家。藤原道長(ふじわらのみちなが)建立の法成寺(ほうじょうじ)・金堂と阿弥陀堂(あみだどう)(無量寿院)(むりょうじゅいん)の扉絵の色紙形を書いたとされています。当時第一の手書きとされ、藤原頼通(ふじわらのよりみち)に用いられ、平等院鳳凰堂の色紙形も書いたといわていますが、歌人ではなかったため古筆の筆者としては尊重されませんでした。 関連美術品 桂本万葉集巻第四断簡(栂尾切)