丹波国野々村(現在の京都府美山町)に生まれた清右衛門が、正保年間(1644〜48)に 京都御室(おむろ)の仁和寺(にんなじ)門前に窯を開きました。出生地と仁和寺の一字をもらって野々村仁清と称し、窯の名前をその地名から御室窯としました。金森宗和(かなもりそうわ)好みの茶陶を製作、京焼色絵を大成させました。宗和の好みが反映された作品は、仁清自身の卓越した轆轤(ろくろ)技術と相まってすぐれた意匠性を創出しています。 関連美術品 仁清白釉円孔透鉢