これらの三本の金帯は、金の薄帯をねじり、紐状になったものを加熱して接点を融合させ、多数の小環に作り緯を芯に編み上げたものです。

両端をおさえる幅の広い金板はグラニュレーションで構成した三角形と菱形、及びギルロッシュ形に貼り付けられた金糸で装飾されています。

特にこの両端の意匠は紀元前二千年紀のエジプトに由来し、当時エジプトと盛んな交易のあったカッシートの装身具に秀明帯に極めて近い意匠が見られます。



・Christiane Desroches Noblecourt/ Tutankhamen/ 1963 New York Pl. XXIa;
・ William Culican / The Medes and Persians / 1965 New York; ・K.R.Maxwell-Hyslop/ Western Asiatic Jewellery c.3000 -612B.C./ London 1971;
・7000 Jahrre Kunst in Iran / 1962 Essen ;
・Carol Andrews / Ancient Egyptian Jewelry / 1990 London
古代オリエント地図 Map of Ancient Orient

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金帯