縦 20.9cm
横 11.6cm
鎌倉時代(13世紀)
文永二年(1265)、藤原為家・藤原基家らによって撰進された勅撰集『続古今和歌集』の断簡。鳥の子の香紙に書かれた、やや肥痩の変化に富んだ筆跡は鎌倉時代末のものであろう。もとは巻子本であったと考えられる。
『続古今和歌集』の断簡としては、「朝倉切」「続古今集切」「間宮切」などいくつかが知られるが、装飾料紙を用いたものは、この「六帖切」以外にはない。「六帖切」の名の由来は定かではないが、『続古今和歌集』所収の和歌を中心にそれ以外の歌をも収めた歌集(歌集名不明)断簡で「六帖切」なる古筆切があり、あるいはそれと混同されて付けられた名前かもしれない。なお「六帖切」はもと冊子本。
関連美術品
続古今和歌集断簡(六帖切)(伝藤原行成筆)