天皇の筆跡のことで、宸筆ともいう。古代の宸翰は数少ないが、中世、近世のものは多く残っている。鎌倉時代の天皇は学問、詩文・和歌・書に精励したため能書家が多く輩出した。その筆跡は巧妙で力強く、すぐれたものが多いことから特に宸翰様と呼ばれている。

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