方形の皿や向付は粘土を板状にして成形するタタラ作りが用いられる。大きいものほど歪んだり変形しやすい難しい面があるが、乾山は多くの作品を手がけている。この長皿は梅や椿、水仙、牡丹などの花や山水画が銹絵で描かれている。それぞれに漢詩が添えられ四季折々の風情が楽しめる10客組の絵替皿となっている。乾山は漢籍、詩文にも長じていたことが知られるが、その素養は陶器の世界にも遺憾なく発揮されている。 関連美術品 乾山銹絵絵替皿