鷹(たか)や鷹を使う人のはにわがあります。これは狩りを意味(いみ)しています。古代人(こだいじん)にとって、狩りは単(たん)なる遊(あそ)びではなく、支配者(しはいしゃ)の力を表すための大切(たいせつ)な儀式(ぎしき)であったといわれています。日本では鷹狩(たかが)りは天皇(てんのう)や貴族(きぞく)の儀式として盛(さか)んに行われていましたし、中国や西アジアでも、狩りはロイヤル・ハンティングといわれ、王の力を証明する儀式と考えられていました。はにわにある犬と猪も、狩られる猪と追いつめる猟犬(りょうけん)という関係で狩りをあらわしているといえます。
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