中央アジアの黄金の国
古代バクトリア遺宝
Treasures of Ancient Bactria
馬車形装飾板

馬車形装飾板
前4世紀頃
奉納金板
前4世紀頃
奉納金板

 イランの東から中央アジアの地域は、メソポタミア神話では金銀宝石の豊かな黄金の国として語られています。その中心こそバクトリアであり古くから異文化が交錯し、優れた芸術を何千年にもわたって産み出して来たのです。

 アレクサンダーの東征以降、アラル海に注ぐオクサス川流域にギリシャ人の植民が多く行われ、紀元前3世紀中頃バクトリア王国が独立しました。 しかし20世紀後半にその遺跡が発掘されるまで、その痕跡はコインとギリシャの古典しかなく幻の王国とまで言われたのです。

 今回初公開されるバクトリア遺宝は大英博物館のオクサス遺宝と大変近い由来を持つ“第二のオクサス遺宝”とも言われるものでバクトリアの神殿に奉納されたものと考えられています。 東西文化が美しく織り成す古代バクトリア文化の香りと彼らの祈りを感じ取っていただければ幸いです。
ライオングリフィン
ライオングリフィン
前4世紀頃
銀製鍍金
開館5周年記念展・北館
―中国・朝鮮・日本―
 この秋の北館は、これまで開催したグランドオープン展、1周年記念展、春の玉手箱展の中から優品を選んで日本美術を、また中国六朝・唐時代の美術や朝鮮美術も含めて展示します。
 日本美術は、焔摩天像、地蔵菩薩立像、紫紙金字経、耀変天目茶碗といった重要文化財をはじめ、仏教美術、やまと絵、書、茶の湯、琳派などの桃山から江戸にかけての絵画、陶磁器で構成されます。
焔摩天像

焔摩天像(重要文化財)
平安時代後期
12世紀
秋季11/1〜11/10展示
彩色桧扇
室町時代
14〜15世紀
彩色桧扇
人物装飾杯
人物装飾杯
前4世紀頃
銀製貼金
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