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近江の国比叡山の麓で生まれ、後に比叡山に上った最澄は、一途に仏教の究極を極めようとしました。その眼前には、このように膨大な大乗仏教の世界が広がっていたのです。最澄は研鑽を重ね、その中から永遠の釈迦を説く「法華経」を見出し、中国で隋の時代に天台宗を開いた智(ちぎ)の著作に出会い涙したと伝えられます。
本展の後半は、これに拠って一宗を開いた最澄と、後に天台密教を整備した円仁や円珍の活躍までを、県内に伝わる仏像・仏画でたどります。 |
8 尊勝曼荼羅図 鎌倉時代13世紀 園城寺(大津市) 重要文化財 |