さてトンネルに連なる吊り橋の、銀色のロープをすり抜けて、橋を渡る風に吹かれたその後はその民家風屋根をくぐります。行く手には大きなガラスの壁いっぱいに景観が広がります。
この景色、ぺイ氏がこの山に立った時、5メートルづつ高さの違う足場を設けて、向こうの山の稜線が、しっくり納まる床の高さを選ぴました。それに合わせて、建物全体が設計されたのです。この山に立った最初から、ぺイ氏はこの窓を眺めていました。そして、その自然景の屏風には松が必要なことも・・・。
という訳で、エントランスのベランダには樹齢180年ほどの松が植えられ、トンネルはどうしても、この位置でなくてはらなかったのです。
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