Back Next Prev


Schedule
1998 催事スケジュール
1998

春
 開館期間
 3月15日から6月10日まで
  信楽の春はまんさくとこぶしにはじまり、4、5月の山つつじで満開を迎え、 新緑の6月へと移り変わって行きます。
  平成10年春のMIHO MUSEUM には南館にエジプトから西アジア、ギリシャ・ローマ、南アジア、中国の美術140件、北館には日本美術92件が展示されます 。南館の展示は 好評だった昨年秋のオープンの展示構成をそのままにしており、大英博物館から借用しているアケメネス朝ペルシャ時代の「王の馬車浮彫」も春の開館期間が終了する6月10日まで展示されます。一方北館の日本美術は、古陶、仏教美術、やまと絵、漆工芸、書、茶の湯、近世の装飾美術、乾山という各室のテーマ構成は同様ながら、作品の大部分は春のよそおいに変わります。(詳細はP.8〜9参照)
  バスを降りるといよいよI.M.ペイの世界。レセプション棟で入館券を購入し、しだれ桜が咲く坂道を登ります。ペイが構想した「桃源郷」へのアプローチ。夢のようなトンネルを越え、橋を渡ると、あなたはもう夢の世界の登場人物です。
  美術館の見学コースは気の向くままに。南館から北館へ、西から東へと人類の文明の証を歴史をおってたどるもよし、北館から南館へ、東から西へと時を遡りながら各地、各時代の創造力溢れる美術品をとびとびに鑑賞するのもよいでしょう。
  展示室を出ると、ゆったりとした光いっぱいのパブリックスペース。眼前に広が自然の眺めは、美術品の余韻を増幅してくれるようです。
  I.M.ペイは石とコンクリートとガラスで構成される人工的な幾何学意匠を悠々と自然に溶け込ませ、まさに別天地を造り上げました。自然と建築、建築と美術品が調和するこの美術館で、創造力豊かな美術品に囲まれて、現代人が忘れてきたものについてぼんやりと夢想してみるのも桃源郷に分け入った者の特権かもしれません。
もよおし
夜間開館(10:00〜20:00)開館期間中の土曜日
展示品解説 毎週金曜日11:00、14:00
学術講演会(予定)
6月6日(土)13:00
「アケメネス朝ペルシャの美術」(仮題)
  春季展終了後大英博物館に返還される「王の馬車浮彫」にちなんで、このレリーフ とこれが造られたアケメネス朝ペルシャの美術について解説していただきます。
大英博物館西アジア部部長 ジャン・カーティス氏
トリール大学教授    マイケル・フロンマー氏
6月7日(日)13:00
「MIHO MUSEUMのナクト像について」(仮題)
  エジプトの中王国時代、今からおよそ4000年も前に造られた稀有の木彫像ナクトの実態と謎を探ります。
クリーヴランド美術館 パトリシア・グリフィン氏
クリーヴランド美術館 ローレンス・バーマン氏
美しい橋とトンネルの夜景
美しい橋とトンネルの夜景

夏
 開館期間
 7月21日から8月16日まで
  夏休みが幕を開け、信楽陶芸祭(7月24日、25日、26日)が行われる夏、MIHO MUSEUM もはじめての夏を迎えます。
  南館は春の展示を基本として若干の展示換えを行います。北館はやまと絵と書、近世の装飾美術のコーナーが閉鎖され、古陶、仏教美術、漆工芸、茶の湯、乾山というテーマで構成されます。
もよおし
夜間開館(10:00〜20:00)開館期間中の土曜日
展示品解説 毎週金曜日11:00、14:00
「子供のための美術講座」(仮称)
  7月26日(日)、8月2日(日)、9日(日)、16日(日)

秋
 開館期間
 9月1日から12月15日まで
 (但し10月19日から10月31日までは北館は閉館)
もよおし
夜間開館(10:00〜20:00)9月中の土曜日
開館1周年記念展示
11月3日から12月15日
  昨年11月のオープン展の感動を再び。重要文化財焔摩天像をはじめ、今回はじめて展示される作品を含めてMIHO MUSEUM の名品がそろいます。
本年度出版予定印刷物
 1.
「MIHO MUSEUM SOUTHWING, VOLUME 2:Technical Studies」 英文のみ
Dr. ピーター・マイヤース (ロサンゼルス・カウンティ美術館保存修復部長) 著
*永年にわたる本館所蔵作品の化学的分析の成果を英文原文のまま公刊する。将来日本語版も公刊する予定。
 2.
「MIHO MUSEUM研究紀要」 第2号 非売品
 3.
「秀明美術」 第7号 非売品
重要文化財 焔摩天像
重要文化財 焔摩天像
つつじ咲く北館西面
つつじ咲く北館西面



Back Next Prev