Back Next Prev


展示スケジュール EXHIBITION South Wing 南館5周年記念展
  バクトリアには多くのギリシャ人が植民し、前3世紀にギリシャ人の王を頂くバクトリア王国が独立しました。今回ご紹介するバクトリア遺宝は未だ謎の多いバクトリア王国の理解を更に深めるものとなるでしょう。それはおそらく神殿に奉納されたものであり、東西文明が融合する世界に生きた彼らの祈りが美しく結晶したものだったのです。
獅子頭形杯
7 獅子頭形杯
獅子頭を象った杯は西アジアに古くからあるが、この杯は波うつ唇や逆立つたてがみの房など地中海世界由来の要素を併せ持っている。
奉納金板
8 奉納金板
この奉納板にはスキタイあるいはバクトリアの衣服を着け、フード型の帽子とマスクをした拝火教の神官がバルサムと呼ばれる棒の束を右手に持つ姿が刻まれている。
9 奉納金板
この奉納板にはギリシャ由来のエルメス神の姿が押出しで描かれている。
神官小像
奉納金板
10 神官小像
この像は奉納板に刻まれている神官の姿が立体で作られている。
11 奉納金板
足の形をした奉納金板はギリシャ文化圏で盛んに行われた治癒祈願の形態を踏襲したものと考えられる。他に眼や腕の形のものも見られる。
  今回の展示は、特別にタジキスタン国立古代博物館所蔵の作品5点をお借りし、全体で三百余件の作品で構成致します。 鍍金銀製植物文皿
12 鍍金銀製植物文皿
この皿は実物のプラタナスの葉を鍍金で写している。ギリシャではプラタナスは川の神の神聖な木とされたが、この皿はオクサス川の神に捧げられたものだったのではないか。

学術講演会のおしらせ

2002731日午後2時MIHO MUSEUM南館レクチャーホールにて
講演者:
ポール・ベルナール(Paul Bernard)
  1965年にアフガニスタン考古学フランス調査団の長としてアフガニスタンの古代ギリシャ都市アイ・ハヌムを発掘し、古代バクトリア王国の実在が証明された。
演 題:
「アイ・ハヌム―中央アジアのギリシャ都市」
"Ai Khanoum and a Greek City in Central Asia"




Back Next Prev