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壷屋風物文帯地
 壷屋風物文帯地、1954年
芹沢の型絵染

   芹沢が新しかったのは、下絵、型彫り、色差しと普通は分業する染めの工程を一人でこなしたこと。優れた画家の才能を持つ芹沢は、造形力と心にくいまでの色彩感覚を駆使して、新しい図案を次々に発表、人々の心を捉えていきます。きます。

風の字文のれん
風の字文のれん、1957年
いろは文六曲屏風
いろは文六曲屏風、1958年
文字文

   芹沢は、文字をすてきなデザインにしました。布文字、いろは、飾り文字…。81歳の時、フランス側の要請で開催したパリのグラン・パレでの個展には、「風」がポスターに選ばれました。

商業図案

   芹沢は布だけでなく、いろいろなデザインを頼まれます。 マッチ、軒灯、ステンドグラス、建物の内装・・・そうそうJALのマークが芹沢デザインだって、ご存知でしたか?
JALパンフレットパッケージ(部分)
JALパンフレット
パッケージ(部分)
芹沢の宗教画

   芹沢は、スケッチを通して自然から学ぶだけではなく、古今東西の優れた美術品や民藝品に学びました。法然上人絵伝やキリスト図、釈迦十代弟子を頼まれた時は、あらゆる過去の図像を研究し、新聞小説のカットを描くにも、その時代の文物に間違いがないか調べ抜いたのです。
法然上人御影
法然上人御影、1942年
芹沢コレクション

   現在残っている芹沢の収集品は約5500点、5大陸を股にかけ、重要文化財から子供のおもちゃまで、実に多彩な作品が選ばれています。けれどもそこに一貫した眼が貫かれているのは、言わずと知れたこと・・・。芹沢はコレクションに囲まれて暮らし、部屋の模様替えを行っては人を迎えて楽しんでいました。それら世界中のコレクションのエキスが、いつの間にか芹沢作品に流れ込み、得も言われぬ香りとなって立ち昇るかのようです。

講 演 会 

父・_介の生活と仕事

芹沢 長介氏

東北大学名誉教授、東北福祉大学名誉教授
東北福祉大学 芹沢_介美術工藝館

2005年7月17日(日)14:00より
MIHO MUSEUM 南館レクチュアホールにて
デザイナー・芹沢_介の仕事

白鳥誠一郎氏

静岡市立芹沢慶介美術館 主査(学芸員)

2005年8月14日(日)14:00より
MIHO MUSEUM 南館レクチュアホールにて



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