Back Next Prev


ワンダーランドの共住者たち
  若冲が生きた18世紀には多くの魅力ある画家が活躍しました。その中から今回は与謝蕪村(1716-1783)、池大雅(1723-1776)、曾我蕭白(そがしょうはく)(1730-1781)、 円山応挙(まるやまおうきょ)(1733-1795)、葛蛇玉(かつじゃぎょく)(1735-1780)の作品を展示します。
「銀地山水図屏風」
「銀地山水図屏風」

10 与謝蕪村「銀地山水図屏風」
MIHO MUSEUM 

昨年開催の「与謝蕪村─翔けめぐる創意」展で初公開された。亡くなる前年の作品
9 「虎図」
京都・石峰寺
「虎図」 面白き物好き
  若冲は晩年、京都深草にある石峰寺(せきほうじ)の門前に妹と住んでいました。画号に「米斗翁(べいとおう)」という画号を使うのは、絵一枚を米一斗(六匁)で描いたからだといわれます。そして、絵で得たお金をそのまま石を彫る職人のもとへもっていき、自らがデザインした石像を彫らせ、石峰山裏山に石像による釈迦の一代記を演出しようとしました。石峰山の五百羅漢像と呼ばれるものがそれです。
  若冲は寛政12年(1800)9月10日、享年85歳でその生涯を閉じますが、石峰寺の石仏や晩年の作品には、亡くなる直前まで新しいものに挑戦しようとする意欲が感じられます。
「老松図屏風(おいまつずびょうぶ)」(右隻)

11 与謝蕪村筆「老松図屏風(おいまつずびょうぶ)」(右隻)
個人蔵 

昭和七年に開催された展覧会以来77年ぶりの公開となる。亡くなる二年前の作品。

●会期中の講演会

10月24日(土) 13:00〜15:00
若冲画の魅力

狩野博幸(同志社大学文化情報学部教授)
辻 惟雄(MIHO MUSEUM 館長)

※参加ご希望の方は、いずれも事前に電話予約が必要です。
MIHO MUSEUM 広報係
TEL:0748-82-3411
当日受付で入場整理券をお渡しいたします。
参加費は無料ですが、入館チケットは必要です。
その他の出品予定作品
池 大 雅 「蘇東坡孟嘉図屏風」(個人蔵)※
曾我蕭白「波濤鷹鶴図屏風」(個人蔵)
円山応挙「富士浜松図屏風」(千葉市美術館)
葛 蛇 玉 「竹に蛇玉図」(個人蔵)※
※は新出作品      



Back Next Prev