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若冲の描く人物にはユーモアに溢れ思わず吹き出すようなマンガ的な作品があります。その一方で、植物や動物には、「鹿図」(図版7)のように深くリアリティに根ざした細部まで詳細に描いています。リアルとユーモアという本来同時に存在しないものを、カクテルのように自由自在に調合するところが、若冲画の魅力といっていいでしょう。 | ![]() |
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![]() 5・6 「雨龍図」 ![]() |
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![]() ![]() 4 「双鶴・霊亀図」 MIHO MUSEUM |
![]() ![]() 7 「鹿図」 ![]() |
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![]() 若冲14歳にあたる享保13年(1728)6月、広南(いまのベトナム)から牡牝二匹の象が到着しました。牝象は長崎で亡くなりますが、牡は翌年3月に陸路で江戸へと向けて長崎を出発し、6月に京都で天皇に謁見します。 好奇心旺盛な少年若冲も沿道に並ぶ多くの見物人と共に象を見たことでしょう。鯨についても実際に見た可能性はあると思います。しかし、「象と鯨図屛風」の象の耳や鼻先の形の面白さ、鯨の背びれや勢いよく潮を吹く姿を見るとき、若冲が実際の象と鯨をそのまま描かなかったことにすぐに気づきます。大画面に陸と海で一番大きな象と鯨が向かいあわせる構図は、若冲の独創性と想像力に豊かさを示しています。 ※象と鯨図屛風は、9月1日から12月13日までの会期中全期間展示いたします。 ![]() |
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