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春季特別展
  長沢芦雪
    奇は新なり
会期 3月12日(土)〜6月5日(日)
主催 MIHO MUSEUM /日本経済新聞社/京都新聞社
後援 滋賀県/滋賀県教育委員会/NHK大津放送局
   BBCびわこ放送/エフエム京都
協力 日本航空
 見る人の眼に快い刺激を与え、生きる活力を呼び覚ます─これこそ美術に求められる最も重要な機能のひとつでしょう。
 江戸時代も後期に入った18世紀、京都の人々が画家たちに期待したのは、まさにこの効用でした。それに応えるかたちで、画家たちは新奇な趣向を凝らし、斬新な表現を競い合い、伝統ある京の町には創造の息吹があふれました。
牡丹孔雀図
 長沢芦雪(1754-1799)は、そうした「京都画壇のルネサンス」ともいえる気風を代表するひとりです。偉大な師・円山応挙(1733-95)に学び、習得した技法を自在に駆使して、穏健な師のスタイルとは対照的な、奇抜で機知に富んだ表現を展開しました。大胆な構図、斬新なクローズアップ、動物の生き生きとした表現と動き、師の自然観察をさらに進めた光の表現、対象の大きさを逆手にとった視覚遊戯など、鋭い観察眼と機知的感覚で、傑出した作品を生み出しました。
 本展では、「虎図襖」(和歌山県・無量寺)、「白象黒牛図屏風」(エツコ&ジョウ・プライスコレクション)、「富士越鶴図」(個人蔵)、などの代表作をはじめ、82年間行方不明だった「方寸五百羅漢図」(個人蔵)を初公開します。初期から晩年までの選りすぐりの作品を通して、天才的エンターテイナー芦雪の魅力とその全貌を紹介します。
牡丹孔雀図 下御霊神社蔵 (展示 3月12日〜4月24日)
 


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