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展示スケジュール EXHIBITION 秋のオープン
9月1日(土)〜12月16日(日)

秋季特別展 龍門石窟
擂鼓台南洞の宝冠如来像
擂鼓台南洞の宝冠如来像

龍門石窟は洛陽の郊外伊水(いすい)のほとりに位置し、北魏から唐時代にかけて皇帝をはじめとする人々によって開削された中国を代表する一大石窟である。この展覧会は同石窟がユネスコの世界文化遺産に登録されたのを期に、龍門石窟研究所の協力の下に行われるもので、初めての国外出品となる擂鼓台(らいこだい)南洞の宝冠(ほうかん)如来像を中心に、龍門石窟に現れた北魏、唐時代における仏教彫刻を概観するとともに、龍門十寺の一寺として栄え、金剛智三蔵が葬られた奉先寺遺跡の出土の諸仏を展観する。

龍門について
洛陽は「九朝古都」とも呼ばれ、広い盆地にあるが、山中や川沿いの狭い道からしか入れず、守備に適していたため、BC770年に周の都が置かれて以来、北魏、隋、唐など9王朝の都が置かれている。その洛陽から車で、おおよそ30分くらい。伊水が伊闕(いけつ)という隘路を抜けた所の東西両岸に石窟群があり、擂鼓台(らいこだい)南洞は東岸に位置する。

北魏の洛陽遷都(AD494年)ころから、その石灰岩の山腹に石仏が彫られるようになる。石窟は川にそって数百メートルも続き、間には僧侶が修行したという小さな石窟や、仏像を浮き彫りにした石窟もある。宋代まで、歴代の皇帝、貴族、豪商らの寄進で造営された石窟は2,354窟、仏塔40余基、仏像10万体に上り、その石窟は、敦煌石窟、大同石窟と並んで中国三大石窟の一つに数えられている。

伊水をはさんだ対岸の香山寺からは、石窟群が蜂の巣のように見え、唐の詩人、杜甫や李白もこの地を訪れて詩を詠んでおり、白居易は晩年をこの寺ですごしている。

龍門石窟地図
伊水の東岸からの龍門石窟のながめ
伊水の東岸からの龍門石窟のながめ



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