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友の会 MEMBER SHIP

MIHO MUSEUM 友の会見学会のご案内

《美術品と調和する建築空間》

  建築が単なる箱としてではなく、そこに展示される作や周辺の環境と調和した、21 世紀の美術館の在り方を感じさせる美術館を訪れます。


《かくれ里を歩く》

  昨秋の特別展「白洲正子の世界」は好評をいただき、多くの来観者で賑わいました。今回は、白洲正子さんの代表作でもある名著「かくれ里」に紹介されたところを中心に、かつて白洲さん自身が足を運ばれた近江の里を訪ねます。
第二回
「天竜市立秋野不矩(ふく)美術館」
静岡県天竜市
定員:20名 日程:10月13日(土)

  インドの風物を中心に据える女流日本画家・秋野不矩の作品を収蔵・展示する美術館。木・石・土という自然の素材を生かした心地よい空間では、靴を脱いで作品と向き合い、その本質と触れ合えるよう工夫されている。
第二回
「紅葉の古寺を歩く-湖東三山-」
定員:40名 日程:11月18日(日)

  鈴鹿山麓に森閑と佇んでいる湖東三山。百済寺(ひゃくさいじ)は信長の兵火に遭ってはいるものの、「湖東の小比叡」と称された三百余坊あった往時の栄華を偲ばせます。また金剛輪寺(こんごうりんじ)・西明寺(さいみょうじ)には、すぐれた建築や仏教美術が多く遺っています。いずれも天台宗の古刹で、秋には紅葉の名所として訪れる者の目を楽しませてくれます。

●見学会
「明恵上人のふるさとを訪ねる」

日程:平成13年10月14日(日)定員:40名

  白洲正子さんは幼い頃から高山寺を訪れ、同じ武士の血が流れる自分の心のルーツを尋ねるかのように名著「明恵上人」を著しました。明恵上人は今から828年前の承安3年(1173)、今の和歌山県有田郡金屋町吉原に生まれました。幼くして両親を失い、9歳の時、京都の神護寺に入って僧となります。厳しい戒律を守りながら修行や学問に励んで、やがて栂尾に高山寺を開きました。激しい情熱と感受性の強さをあわせ持った上人は23歳の時、一旦神護寺を出て、生まれ故郷である湯浅町栖原の白上峰に草庵を建て、そこで4年間修行に励みました。樹林に交わって動物たちとともに坐禅を組んだ日々であったことは有名な「明恵上人・樹上坐禅像」からも窺い知れます。今回は関西学院大学名誉教授・永島福太郎先生のご案内で、上人ゆかりの施無畏寺、西白上遺跡、東白上遺跡などを訪ねる予定です。
●見学会
特別展「料紙装飾の世界-紙にみる日本の美-」
(水戸・茨城県立歴史館)
会期:平成13年10月13日(土)〜11月25日(日)

日程:平成13年11月11日(日)
定員:20名

  中国で発明された紙は、大陸文化とともに日本に伝えられました。「日本書紀」によると、紙をつくる技術は推古天皇18年(610)に、高句麗の僧、曇徴によってもたらされたとされています。その後、各時代の人々の嗜好と美意識を反映した、繊細で精緻な技巧を凝らした多様な美しい装飾料紙は製作され、日本独自の芸術世界が展開していきます。本展では、写経料紙、詩歌料紙を中心に、奈良時代から江戸時代までの装飾料紙をとりあげ、製作技法や装飾様式の変遷をたどりながら、日本人の美意識と日本文化の特質を探ります。MIHO MUSEUM からは「石山切断簡」「雲紙装飾経」「一字蓮台経」の3 作品が出陳予定です。
●見学会
湖国21 世紀記念事業・滋賀県立陶芸の森開設10 周年記念
特別展「大信楽展-焼締めの美への憧れとその軌跡」
(信楽・滋賀県立陶芸の森陶芸館)

会期:平成13年10月2日(火)〜11月25日(日)

日程:平成13年10月28日(日)
定員:20名

  信楽焼のはじまりは、鎌倉時代(13世紀)のことと考えられています。一昨年、MIHO MUSEUM では中世の古信楽に焦点をあわせた特別展「信楽−壺中の天」が開催されましたが、本年開設10周年を迎える県立陶芸の森では、古信楽への憧れ、焼締めの魅力再発見という視点から、草創期の中世から、近世、近代、そして現代にいたる信楽焼の歴史を大々的に展観します。MIHO MUSEUM からは掛け花入や水指など茶陶を中心に出陳予定です。
●見学会
特別展「名物裂-渡来織物への憧れ」
(東京・五島美術館)

会期:平成13年11月3日(土)〜12月2日(日)

日程:平成13年11月25日(日)
定員:20名

  古くは正倉院御物にみられる渡来織物は、大陸との交易によって大量に日本にもたらされました。特に禅宗の伝来とともに「名物裂」と呼ばれる織物が珍重され、東山御物や柳営御物、大名物といった書院飾りや茶道具本体の格に応じて軸表装や袋物に使われてきました。本展では手鑑などの形で伝来する名物裂に焦点をあて、染織史の立場から、あらためてその鑑賞の歴史や魅力に迫ります。MIHOMUSEUM からは近衛家や毛利家伝来の手鑑が出陳される予定です。



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