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EXHIBITION 2004.3.16(火)〜6.10(木)


女子


女子
三彩 唐時代 高 42.0cm  陝西歴史博物館蔵

西安市中堡村で発見されたこの俑は、袖に隠した両手を腹前で合わせ、やや左上方に顔をむけて微笑むような視線を斜め上方に向けている。 この俑は「化粧する女子」に比べ、より豊満な肢体を持ち、顔もふくよかになっており、 「化粧する女子」の若々しい輝きに比べれば、より成熟した女性を写しているかのように感じられる。700年代初期を代表する作品である。


女子
加彩 唐時代(天保4年・745)
高40.5cm 陝西歴史博物館蔵


西安市東郊韓森寨の雷府君夫人宋氏墓から出土した。 ふっくらとした頬を持つこの俑は寛袖の薄絹がぽっちゃりとした体を覆い、靴先だけを覗かせている。 このような姿は、楊貴妃の出現とともに美女の典型となったといわれている700年代半ば頃の豊満な女性像を伝えてくれる。

女子
駱駝に乗る楽人
三彩 唐時代 高57.4cm 陝西歴史博物館蔵

1959年、西安市西郊外中堡村出土。華やかな三彩釉で彩られるこの俑は、シルクロードによる盛んな東西交流を彷彿とさせる。 開元十一年(723)の鮮于庭誨墓からも同様の代表作が出土しているが、本像はこれと比べてもさらに若々しい溌剌とした生気に満ちており、 700年代初頭の華やかな長安の息吹を感じさせてくれる。
 
駱駝に乗る楽人
駱駝に乗る楽人
駱駝に乗る楽人



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