Back Next Prev


展示スケジュール EXHIBITION
カボチャ像

アステカ文明

   −コロンブス到来以前の最後の帝国を築いた高原の人々

カボチャ像   アステカ AD1440-1521 石

   彼らは食事の前に、食物に宿る宇宙創造神の生命を頂いて自身が生かされることを食物に感謝しました。このカボチャはそれに相応しい造化の神秘を表す黄色の石を選び、神殿に供物として捧げられたものです。
南アメリカ
   南アメリカは変化に富んだ環境が多くの文化を形成しました。特に金属工芸や焼物がメソアメリカよりも早くから発達し、多様で優れた芸術を生み出して行きました。
 
コロンビア・マラガナ文化−黄金伝説の人々

太陽の仮面と胸飾   マラガナ 200BC-AD200 金

   黄金には太陽が宿ると考えられ、太陽神の象徴とされました。この仮面と胸飾は大変洗練された簡潔な形状で、力強く輝かしい神をあらわしていますが、首長が儀式を行う際これを着け超自然の力をいただいたのでしょう 。


エクアドル・チョレーラ文化
   −新大陸最古の土器、織物、金属工芸を生み出した人々

魚形容器   チョレーラ 1800-300BC 土器

   エクアドル沖に生息するタンという魚をかたどった土器で裏面(上部)に大きな丸い口が開けられています。簡略な造形の中に、肌触りなどその特徴を的確に捉えた優れた感性が感じられます。
魚形容器
 
太陽の仮面と胸飾
貫頭衣

ペルー・ナスカ文化

    −壮大な地上絵の人々

貫頭衣
      ナスカ AD200-600
      羽根、綿、駱駝類の毛


   現代にも通じるすぐれた色彩感覚で色とりどりの鳥の羽根があしらわれたこの衣は、超自然の力を持つと考えられたアマゾンなどに生息する神性を持った鳥から霊力を受け取る目的があったようです。
ペルー・モチーカ文化−巨大ピラミッドの人々
前立飾 前立飾   モチェ AD200-500 金

   この扇形の金板でできた王の頭飾には、弧を描いて天空に横たわる双頭の蛇の下に立つ人物がみられます。これは修行している王を描いたもので、その骨ばった胸を見るとおそらく浄化のための断食を表したものと思われます。
北アメリカ南西部
   北アメリカ南西部の人々は、砂漠で農耕をとりいれ、その自然の限られた生産性の下で、自然の主人公ではなくその一員としての文化を築いて行ったのです。彼らは決して帝国を作ることはありませんでした。
モゴロン文化−精神世界を凝縮した土器を作った人々
亀文鉢亀文鉢   ミンブル 11-12世紀 土器

   内部に一対の亀と階段状三角形の雲そして星が描かれています。先住民の神話では亀は大地を作った者であり、水と恵みの雨と豊かさを象徴しています。このような鉢は死者の頭に被せられ死後の幸いを願って副葬されました。



Back Next Prev