有翼のスカラベ (写真A)
エジプト BC1c〜AD1c ガラス
有翼のスカラベは太陽神を現す標章として死者の副葬品ともなりました。
牛
西中央アジア BC3千年紀
牛も強大な角と力への畏敬から大地の生命力や水への祈願と結びついて神聖視されました。
ヒエログリフ(聖刻文字)浮彫(美しき西)
エジプト 古王国 BC2454〜BC2311 石灰岩
古代エジプト人は死者の霊魂が住まう冥界を太陽沈む西の方角にあると考えていました。毎日東から昇って西に沈む太陽は、人々の心に生と死を繰り返す永遠のいのちの循環を感じさせたのです。
ライオンと牡牛形容器
西イラン BC8c〜BC7c 銀
太陽を象徴する獅子が月を象徴する牛を襲う闘争の図像は、冬から夏に移り変わる新年(春分)の儀式に関連しており、これによって新年の豊かな生命の復活が期待されていたのです。
三足鳥
中国・元時代 13c-14c 絹地に刺繍
中国では太陽には三足烏が住むと考えられました。
蛇
東地中海地域あるいはイタリア 1c ガラス
蛇は湿気の多い沼地や水辺に生息することから洋の東西を問わず水に関係して尊ばれ、脱皮を繰り返すことから何度も生まれ変わる力を有するとも考えらました。
聖なる水 庭園図(表紙)
ローマ 1c フレスコ
水を湛える水盤の下に大きな羽を持つスフィンクスがうずくまっています。この霊獣は、ピラミッドや王宮を守る大役を担わされていました。何気なく配されたこの霊獣によって、その護るところの噴水は全ての生命を育む霊泉と化し、豊穣な実りを見せる緑の植物と小鳥が織り成す光景は、永遠の命の園の神性を宿すものとなったのです。
お水とりと聖なる水の容器
水差
ササン朝ペルシャ 6c〜7c
二月堂連行衆盤(日の丸盆)
鎌倉時代 13c
お水とりの香水杓
鎌倉時代 13c
王子形水瓶
中国・六朝時代 6c
青磁陽刻蒲柳水禽文浄瓶
高麗時代 12c
布薩形水瓶(東大寺型水瓶)
鎌倉時代14c