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![]() ![]() 木身女俑 加彩木、絹 唐 7世紀 新疆ウイグル自治区トルファン市 アスターナ206号墓出土 トルファン市博物館 |
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ネックレス 金、赤色オパール、ラピスラズリ、トルマリン、真珠など 隋 大業四年(608) 陝西省西安市西郊李静訓墓出土 中国国家博物館蔵 |
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鳳首瓶 青磁 唐、7世紀頃 伝河南省汲県出土 故宮博物院蔵 |
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![]() 6世紀に天下を統一した隋の後を受けた唐は北アジア草原の遊牧部族を帰順させ、更に内奥アジアの高昌国を滅ぼすとともに西突厥を制圧しました。こうして唐は7世紀に西域北道の支配権を確立し世界帝国を形成したのです。その都長安は、属国からばかりでなく中央アジア、イランなどからの使節、商人、芸人などが集まる国際都市となりました。8世紀前半を頂点とするこの国際文化の時代には、多彩な釉を施した国際色豊かな陶俑や器‐唐三彩が焼かれ、金属器や染織品などの意匠には中央アジアから東アジアまで類似した吉祥紋が好まれました。これらの意匠は東西の伝統的精神世界に由来するものの他、当時新たに登場したものもありました。墓陵の壁に見られる人物画は絶妙な構図と表情を描き出す生動感に溢れ、遠近感のある山水図は当時の絵画において一つの独立した主題となっていました。 |
![]() 鍍金帯華蓋銅仏坐像 銅に鍍金 五胡十六国 4世紀 河北省石家庄北宋村出土 河北省博物館蔵 |
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釈迦仏立像 銅に鍍金 北魏延興五年(475)銘 河北省満城県孟村出土 河北省博物館蔵 |
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羽人文双耳盤口壺 青磁鉄絵、三国時代 3世紀後半 江蘇省南京市雨花台区長崗村5号墓出土 南京市博物館 |
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半跏思惟菩薩像 石灰岩に彩色 金箔、 北斉(550−577) 山東省青州市龍興寺遺跡出土 青州市博物館所蔵
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![]() 後漢に中国に伝来した仏の姿は、三国時代にかけて西王母など中国伝統の神仙同様に表わされました。五胡十六国では陸のシルクロードを経て伝わったガンダーラ様式の金銅佛が作られ、西域から渡来した僧侶によって大量の大乗経典が翻訳されました。華北を統一した北魏では雲岡石窟、龍門石窟が開窟されるなど佛教が篤く尊ばれて一般民衆にも広がり、漢化政策に伴い佛像の服装は中国式の重厚なものになって行きました。5世紀末から6世紀には海のシルクロードを経てインドから新たにグプタ様式の佛像が流入し、隋にかけて薄い衣に流麗な衣文を表現する佛像も現れました。この過渡期を経て唐代には写実や量感を強調したより普遍性を持った様式が完成して行ったのです。 |