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北館 日本の伝統美

   MIHO MUSEUM の端緒は、北館にあります。多くの作品は、MIHO MUSEUM の創立者であり、美術館の名称ともなった小山美秀子の個人コレクションでありました。小山は美術品を見る際、一切の先入観や偏見を捨て、透徹した心と眼で、そのものが持つ本来の美しさを瞬時に見極めました。コレクションの作品はすべて、この眼がねにかなっています。評価や伝来ではなく、まず自身の感性、そして研ぎ澄まされた眼識によってその作品の本質が見抜かれたといえるでしょう。したがって、美術品の蒐集は、それほど計画的に行われたわけではありませんでした。ところが40年が過ぎてみると、ため息が出るような美しさと広い領域を持ったコレクションに成長していました。これらの作品を目にする時、きっとその多くの人がうららかで華やいだ気持ちに誘われることでしょう。
耀変天目(部分)
中国・宋時代(11〜12世紀)



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