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山水図屏風
山水図屏風

10.山水図屏風
六曲屏風一双 天明2年(1782)

   本邦初公開、蕪村が歿する前年の67歳の時に描いた屏風。中国の漢詩からインスピレーションを得て描かれた作品。 画面にあふれる壮麗さ、瑞々しさは、老いてもなお精力的な蕪村自身の生き方をあらわしているようです。
晩年の輝き −「謝寅(しゃいん)」時代の作品−

安永7年(1778)蕪村63歳以降、主に「謝寅(しゃいん)」の画号を使い始めます。「夜色楼台図」(図-4)、「富嶽列松図」(図-1)、「峨嵋露頂図巻」(図-5)などの蕪村の代表作はいずれもこの時期につくられたものです。今回初公開となる「山水図屏風」は、「謝寅」落款のある蕪村の亡くなる前年の天明2年(1782)の銘がある最晩年の作品です。同じ「謝寅」時代の作品と比べる時、画面全体にみなぎる力強さがあり、同じ頃の作とは信じられないほどの違いがあります。まもなく70歳を迎えようとする老蕪村の気力の充実した様子を物語っているといってよいでしょう。

蕪村展関連行事



講    演   会  4月12日(土) 14:00 〜16:00
蕪村の桃源郷」 芳賀 徹(京都造形芸術大学名誉学長)
シンポジウム  5月11日(日) 13:30 〜16:00
蕪村のすべて
司          会  辻  惟雄(MIHO MUSEUM 館長)
パ ネ リ ス ト  早川聞多(国際日本文化研究センター 教授)
藤田真一(関西大学 教授)
佐藤康宏(東京大学 教授)
池澤一郎(明治大学 教授)
●参加ご希望の方は、いずれも事前に電話予約が必要です。
  MIHO MUSEUM広報係  ☎0748-82-3411
●当日受付で入場整理券をお渡しいたします。
●参加費は無料ですが、入館チケットが必要です。

●蕪村関連の展覧会情報
「楳亭(ばいてい)・金谷(きんこく)
    ─近江蕪村と呼ばれた画家─」
大津市歴史博物館   4月20日(日)まで開催中

  MIHO MUSEUM 友の会カード、または入館チケットの半券を提示すると、割引料金(800→640円)で観覧できます。
URL: http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/
TEL: 077-521-2100




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