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![]() ![]() 瘤牛形リュトン
東イラン/西中央アジア
前三千年紀末〜前二千年紀初頭 |
![]() ![]() “リュトン” とは、二千五百年程前にギリシャで使われた器です。その名前は“流れる” を意味するギリシャ語“レオー” に由来するもので、酒を入れる器の口と注ぎ出す口がついていました。これは酒を容れておく器ではなく、酒をそそぐための器だったのです。 |
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その起源は古く、古代のユーラシア大陸に新石器時代からあった、角の形をした器と獣の形をした器が、三千年程前に西アジアで合体したのです。これらの器は神聖な儀式に欠くことのできない聖なる器であり、その形には特別な意味があったのでしょう。 |
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![]() 猛禽形杯 前アケメネス朝時代 前8世紀〜前6世紀 |
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![]() 牡鹿形リュトン 小アジア/黒海沿岸地域 前4世紀〜前2世紀 |
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![]() 展示では四千数百年前の、動物の形をした器からはじめ、器に込められたと思われる、神話や伝説などをたどります。そして世界帝国ペルシャとその後のアレクサンドロスの出現で、地中海域から中央アジアまで広まった、リュトンの様々をご覧いただきます。 |
![]() 牡鹿形リュトン アケメネス朝ペルシャ 前4世紀 |
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![]() 山猫形リュトン パルティア 前1世紀 |
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馬形リュトン 黒海沿岸地域 前4世紀 |
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![]() 時代地域をこえて出色の造形美を放った器たち─リュトン。一つ一つの器に秘められた心を感じて頂けましたら幸いです。 ![]() |
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主 催:MIHO MUSEUM/京都新聞社 |