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「鸚鵡図」
動植綵絵(どうしょくさいえ)への道
─ 法度(はっと)(ルール)の中に新意を出す─
  若冲はまず誰に絵を習ったのかを示す史料は確認されていません。しかし、同時代の多くの画家がそうであたったように、狩野派に入門したと思われます。最初は絵手本を写すことからはじめたのでしょう。ある程度の画技を習得した後は、絵手本を写すだけでは満足せず、寺院が所蔵する中国や朝鮮の絵画を模写します。このような狩野派や古画から学んだもの(法度)を踏まえつつ、若冲は「新意」、つまり独自の画風を形成していきます。


3  「芭蕉に鳥図」
  個人蔵

2  「鸚鵡図」
和歌山・草堂禪寺
「芭蕉に鳥図」



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