中国では、様々な外来の意匠を、中国の神仙世界に取り込んで、独特の精神世界をかざりに表現してきました。動物闘争文は、複雑な絡み合いの意匠を生み、植物文様は雲気の動きを感じさせる宝相華文や団花文を生み出しました。
主に中国を通して西方の文化を受容してきた日本。日本のかざりを見ると、日本の風景や動植物の中に、そうした外来の様々な文化を昇華させてきた日本人。かざりに見られる動物や草木の多彩でいきいきとした表情には、自然と共に生きる喜びを感じてきた日本人の豊かな感性を見ることができます。