予告 2016年秋季特別展
ムガル皇帝とマハラジャの宝石
カタール・アル サーニ・コレクション
会 期 ― 2016年(平成28年)10月1日(土)〜 12月11日(日)
主 催 ― MIHO MUSEUM、京都新聞 ティプ―・スルタンの玉座飾り マイソール藩王国 1787−9年頃
ターバン飾り  1800-1850年
ダイヤモンド、スピネル

古来インドは、ダイヤモンド、サファイヤ、エメラルド、ルビーなどの宝石を豊かに産する国です。特にダイヤモンドは、18世紀に至るまでインドが唯一の産出国でした。16世紀からインドを支配したムガルの皇帝たちは、色とりどりの宝石を黄金や翡翠、水晶の台に象嵌した華麗な調度品に囲まれ、大粒の宝石をいくつも使ったターバン飾りや装身具などで、その身を煌びやかに飾りました。
  時代が下ってヨーロッパ文化が大きく影響し始めると、インド各地のマハラジャ(*)は、カルティエを始めとするヨーロッパの宝石店に、豪奢な宝石のデザインを依頼するようになり、インドとヨーロッパ文化が相まって次々と芸術的な宝石作品が生み出されました。
  この展覧会は、カタールの王族であるシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アル サーニ殿下が収集された、世界最大のカットブルーダイヤモンド“アイドルズ・アイ”を始めとするインド宝石のコレクションから名品を選りすぐり、16〜21世紀に亘る宝石の歴史とデザインを、時代の嗜好の変化と共に追っていきます。
  ニューヨークのメトロポリタン美術館(2014.10/28-2015.1/25)、ロンドンのビクトリア&アルバート美術館(2015.11/21-2016.4/10)で開催された展覧会に更なる名品を加え、日本初公開となるインド宝石の最高峰を、ぜひご観覧ください。
*  イギリスの支配下で一定の支配権を認められた藩王国の統治者、藩王の称号
ランジートシンジー王のターバン飾り
1907年(1935年頃に再デザイン)
ホワイトゴールド、ダイヤモンド
ブローチ
中央のエメラルド:インド産 1850-1900年
全体デザイン:ポール・イリベ、作:ロバート・リンツェラー
1910年にパリで加工
プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド、サファイヤ、パール
ベルトブローチ
カルティエ パリ 1922年
プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド、サファイヤ
The Al-Thani Collection © Servette Overseas Ltd. All rights reserved. Photographs taken by Prudence Cuming Associates Ltd.



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