IHO MUSEUM が、2004年秋に発刊した「美し 乾山 四季彩菜」（うまし うるはし けんざん しきさいさい 販売価格 ソフトカバー版2,100円 ハードカバー版3,990円）が、グルマン世界料理本大賞20年ベスト・オブ・ザ・ベスト「芸術写真部門1995-2015」（＊1）の最優秀賞を受賞しました。
 「美し 乾山 四季彩菜」は2004年秋に当館で開催された特別展「乾山　―幽邃と風雅の世界―」に合わせて出版しました。MIHO MUSEUM が所蔵する尾形乾山の器に、四季折々の旬の食材を盛り付け、料理写真の第一人者である越田悟全氏が1年をかけて撮影したものです。
 　グルマン世界料理本大賞は、1995年にフランス人の資産家であるエドゥアール・コアントローによって創設され、グルマン･インターナショナルによって運営されています。

 「美し 乾山 四季彩菜」は2005年度の料理本写真部門において大賞を受賞しており、このたびグルマン・アワード20年の歴史におけるすべての受賞作品の中から、芸術写真部門で最優秀となりました。
 　受賞イベントは昨年10月15日（木）にドイツ・フランクフルトのブックフェア会場メッセ内のシアター・ハーモニアにて行われ、本書を企画したMIHO MUSEUM 学芸員の畑中章良が出席し、栄誉ある賞を受賞しました。
 　本年は秋季特別展としてMIHO MUSEUM の乾山コレクションを改めて公開いたします。本書と合わせてご鑑賞いただければ幸いです。また、この展覧会は「第3回信楽まちなか芸術祭」に参加いたします。陶器の町「信楽」にアートがあふれるこの期間、秋の一日をゆっくりとこのエリアですごしてみてはいかがでしょうか。