伊藤若冲筆 象と鯨図屏風
紙本墨画 六曲一双 江戸時代・寛政9年(1797) 各159.4×354.0 MIHO MUSEUM 伊藤若冲筆 象と鯨図屏風
紙本墨画 六曲一双 江戸時代・寛政9年(1797) 各159.4×354.0 MIHO MUSEUM
2015年夏季特別展
生誕三百年 同い年の天才絵師
若冲と蕪村
 7月4日(土)から8月30日(日)
主催:MIHO MUSEUM 読売新聞社
後援:滋賀県 滋賀県教育委員会
   NHK大津放送局 びわ胡放送
 正徳6年(1716)は、尾形光琳(おがたこうりん)が亡くなり、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)というふたりの天才絵師が誕生した、江戸時代の画壇にとってひとつの画期となりました。
 伊藤若冲(享年85、1800年没)は、京都にある青物問屋の長男として生まれ、23歳の時に家業を継ぎますが、30代中頃には参禅して「若冲居士(こじ)」の号を与えられ、40歳で隠居して絵を描くことに本格的に専念します。
 一方、与謝蕪村(享年68、1783年没)は、大坂の農家に生まれ、20歳頃に江戸へ出て俳諧を学びます。27歳の時、俳諧の師匠の逝去を機に、北関東や東北地方をおよそ10年間遊歴します。その後40歳頃から京都へうつり俳諧と絵画のふたつの分野で活躍しました。
 若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や、簡単な筆遣いで俳句と絵が響き合う俳画を得意としていました。一見すると関連がないようですが、ふたりとも長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしています。
 本展覧会は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300年を記念して開催するもので、若冲と蕪村の代表作品はもちろん、新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品を加えて展示し、彼が生きた18世紀の京都の活気あふれる様相をご覧いただきます。
与謝蕪村筆 山水図屏風
紙本銀地墨画淡彩 江戸時代・天明2年(1782) 
各166.9×363.7 MIHO MUSEUM 与謝蕪村筆 山水図屏風
紙本銀地墨画淡彩 江戸時代・天明2年(1782) 
各166.9×363.7 MIHO MUSEUM



Back Next Prev [ ページ 2-3. 4. 5. 6-7. 8-9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18-19. 20-21. 22-23 ]