5.ハイデラバード君主のネックレス 8.ブローチ
1.ターバン飾り
3.タージ・マハル  エメラルド 8.ブローチ
6.蓋付碗とトレイ
9.水煙草の壺
2.ターバン飾り
9.水煙草の壺
4.ベルトブローチ 5.ハイデラバード君主のネックレス 7.ペアバングル 7.ペアバングル
1.ターバン飾り  1935年頃  フランスか/2.ターバン飾り  1920年頃(1925−35年にリメイク)インド/3.タージ・マハル  エメラルド  1650−1700年  インド/4.ベルトブローチ  1922年  カルティエ  パリ/5.ハイデラバード君主のネックレス 1850−1875年  インド  ハイデラバードか/6.蓋付碗とトレイ  1790−1810  インド  ハイデラバード/7.ペアバングル  2012年  バガット  ムンバイ/8.ブローチ  1910年頃  フランスか/9.水煙草の壺  1740−1780年  北インド
JEWELS OF THE MUGHAL EMPERORS AND MAHARAJAS:
【2016年秋季特別展】
ムガル皇帝とマハラジャの宝石
カタール・アル サーニ・コレクション
2016. 10/1 土→12/11 日
しかも宝石を初めとする文化・芸術に幼い時から囲まれて育った一流の教養人でもありました。彼らはインドのみならず、中国、ペルシャ、遠くヨーロッパの芸術を親しく取り入れて宝飾品を作らせたのです。翡翠や水晶を刳りぬいて美しい彫刻を施し、あるいは黄金製の器を作り、その表面にダイヤモンド、ルビー、エメラルド、真珠などを散りばめました。特にダイヤモンドは18世紀までインドが唯一の産出国で、本展覧会でも世界最大のカットブルーダイヤモンド・アイドルズアイを初めとする名ダイヤモンドが展示されます。やがてムガールの支配が弱まりイギリスとの関係が強まると、インド国内でマハラジャと呼ばれていた各藩の王族は、ヨーロッパのジュエリーメーカーに競って注文を出すよう
になります。
  1928年パティアラのマハラジャがダイヤモンド7571個、エメラルド1432個そのほかを携えてパリのブシェランを訪れジュエリーを注文しました。またジャック・カルティエ氏はインドに惹かれ、当地に渡って多くのマハラジャと親交を深めました。アールデコと呼ばれたこの時代以降、インドとヨーロッパの文化がクロスオーバーした新しい宝飾品が続々と生み出され、その流れはより洗練されて現代に至ります。
  本展は、カタールのシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アル サーニ殿下が蒐集された宝石コレクションから、181点もの名品を展観する一大展覧会となります。日本初公開となるまばゆいばかりの宝飾品をお楽しみ下さい。
宝石にはそれを生み出した大自然の力が宿り、人間の深い文化が秘められています。イスラム教の人々にとって預言者ムハンマドが好んだ緑色は宝石ではエメラルドとなり、神の国を思わせる聖なる宝石となりました。またヒンドゥー教の人々は星占いによって自分に幸運をもたらす宝石を知り、様々な儀式に際し、身分や役割に合わせて決められた伝統の宝石を
身に着けて来たのです。
  この度の展覧会は、豊かに宝石を産出する国インドで、16世紀から現代まで宝飾品がどのような軌跡を辿ったかを展観致します。16世紀に始まるムガール帝国は、かのタージ・マハルを建造した国です。4代皇帝ジャハーンギールと5代皇帝シャー・ジャハーンは、どちらも世界でトップクラスの富を持ち、



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