![]() |
|||
MIHO MUSEUM
は、現代に制作された綴織(つづれおり)の傑作二点を所蔵しています。本展はこの二つの綴織が、初めて同時に公開されることに因んで企画されました。
「MIHO悲母観音像」(平成6年・1994)は、明治期日本画壇の巨匠、狩野芳崖(かのうほうがい)の絶筆「悲母観音図」を基に、「蓮華弥勒像」(平成24年・2012)は、昭和24年に焼失した法隆寺金堂壁画のうち第2号壁の「半跏思惟(はんかしい)像」を基に、株式会社川島織物セルコンが織りあげた綴織作品です。展覧会では、現代の織(おり)工芸技術の頂点といえる二つの綴織とともに、楊柳(ようりゅう)観音や半跏思惟像など、国内外の仏教美術の名品を展観しながら、二つの図像誕生の背景をたどり、さらに、二つの綴織制作の秘密が、門外不出の織下絵(おりしたえ)(川島織物セルコン織物文化館)などの資料を交えて明かされます。 また、愛知県立芸術大学によって、日本画家片岡球子を中心に14年の歳月をかけて、昭和62年(1987)に完成した法隆寺金堂壁画の模写12点(愛知県立芸術大学 法隆寺壁画館)を一堂に展示します。 |
|||
|