![]() 円山応挙の高弟のひとり長沢蘆雪(1754-99)が描いた作品。3幅のうち中央に竹と3匹の仔犬、右に布袋、左に拾得が描かれている。中幅の犬に竹が描かれた図は、「竹」 と 「犬」 の字を組み合わせると 「笑」 という字になるので、「一笑図」とも呼ばれている。3匹の犬のうち、後ろを向き、頸の部分に白い毛が生える仔犬は、蘆雪の描く他の仔犬図にたびたび登場する。右幅の布袋は、奇行で知られた僧で、右肩に大きな布製の袋を担ぎ、大きなお腹を出している。そして、左幅の拾得は、布袋と同じように、奇行で有名な僧で、左手に箒を持って、右足を上げる姿はまるで踊っているようだ。
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